2019年1月15日火曜日

外資系エアライン受験に最適な服装•身だしなみとは




スカした表情のEKマネキン


CAも見た目が9割…?


エミレーツ選考過程について書いている途中でしたが、当日の服装について書いていたら長くなってきたのでここにまとめることにしました。


エアラインに限らず就職活動においては自分をどうアピールするかが鍵になってきます。
その際、自己分析や企業研究を重ねて、面接でどのような受け答えをするかということに重点をおいて対策すると思います。
もちろんそこが一番重要なのですが、そもそも見た目の印象が悪ければ、せっかく面接で良い受け答えができても好感を持ってもらえません。
面接官も所詮は人であり、第一印象が人に与える影響は大きいので、侮れないですね。


そこで今回は「見た目」に注目して、元クルーという立場と、エアラインではないものの一企業で採用担当をしていた立場から、外資系CA受験に最適な服装•身だしなみは何かを書くことにしました。




面接官はここを見る


◼️プロフェッショナルに見えるか

CA/客室乗務員という一見華やかなイメージからたまに勘違いされがちですが、選考はミスコンではなく就職試験です。
いかに美しいかではなく、いかにプロフェッショナルに見えるかがポイントで、「この人になら我が社の仕事を任せたい」と面接官に思わせなければなりません。
そのため、「仕事ができそう、頼りがいがありそう」な服装•身だしなみを心がけるのが大前提です。

抜かりないプロフェッショナルなグルーミングが、結果的にはその人自身を美しく見せるのだと思います。そのために大切なポイントは以下の2点です。

◇清潔感があること

髪の毛は、後れ毛やいわゆるアホ毛が出ないように整髪料ですっきりまとめます。
スーツの汚れやシワがないようにします。指先も汚れや荒れに気を付けて、ネイルをする場合はその会社に相応しいもの、しない場合もきれいに整えます。

◇TPOをわきまえていること

就職試験なので煌びやかに着飾るよりも、シンプルでビジネスシーンで違和感のない格好がいいでしょう。女性はヒールを履いて下さい。
どんなに美脚自慢でも、丈の短いスカートやタイトすぎるものは避けた方が無難です(エアラインによると思いますが)。特に中東系はイスラム文化なので、慎しみ深い格好が好まれます。
エミレーツでは入社後もスカート丈が少しでも短かかったり、サイズが変わって腰回りがピチピチになってきたりすると、すぐに制服ポリスが飛んできてサイズ変えをさせられていました。


◼️入社後の姿をイメージできるか

面接官は、受験者が機内で乗務している姿を想像しながら面接しています。
老若男女と接する仕事なので、明るく、親しみやすいイメージが好まれます。
また各エアラインごとにクルーの身だしなみの規則が定められていますので参考にするといいでしょう。

~エミレーツクルー(女性)の場合~


  • 髪:  襟足にかかる場合はまとめる。長い髪はお団子(必ずネット使用)又は夜会巻き。前髪は顔にかからないようにする。眉上の長さなら下ろしてOK。
  • メイク:ファンデーション•マスカラ•アイライナー•口紅は必須。口紅は真っ赤なもの。
  • アクセサリー:ピアスと指輪のみ可。一粒真珠/ダイヤ/ゴールド/シルバーのシンプルなもののみ可。指輪は人差し指〜薬指のみ。デザインはシンプルなもの。重ね付けは婚約/結婚指輪のみ可。
  • 腕時計: 必ず着用のこと。ベルトはゴールド/シルバー/黒/茶のみ可。スマートウォッチ不可。
  • ネイル: 必ずマニキュア着用のこと。透明/赤/ヌード(ベージュ系等)/フレンチのみ可。
  • ストッキング: 必ず着用のこと。肌に合う自然な色。
  • タトゥー厳禁



細かい部分は結構ころころ変わりますが、だいたいこんな感じです。違反しているとまたもや制服ポリスが飛んできます。フライト前のブリーフィングでも毎回チェックされます。
受験者として、完璧に合わせる必要はありませんが、参考にして近づけるようにするのがおすすめです。




試験会場で見た良い例・残念な例


■良い例

前記事に書いた美人さんはとても良い例です。エミレーツの社員さんだと勘違いしてしまったほどですから。美人だったのはさておき、洗練された黒のスーツかが体型を引き立てており、背筋がすっと伸びて姿勢が美しく、自信に満ち溢れていました。髪はショートヘアでしたが顔にかからないよう、整髪料ですっきりまとめられており、とても清潔感がありました。

また、二次試験の際に印象的だったのは、お団子のまわりにエミレーツクルーがする赤いシュシュ(スクランチーと呼びます)を付けていた人でした。席が隣だったので聞いてみると、今回が2度目の受験で、シュシュはエミレーツに既に入社している友人からもらったとのこと。熱意をアピールするにはもってこいですね。実際その人は無事内定し、入社後にも今度は同僚としてお話しする機会がありました。
 
他にも最終面接まで残っていた面々を見ると、外資系を意識してか、メイクは濃いめの人が多かったです。中でもポイントとなるのが口紅。
エミレーツでは入社すると訓練時から真っ赤な口紅を付けることが身だしなみチェックの一部となり、かなり厳しく言われます。
そのせいか、選考のときも赤い口紅をつけている人も結構見られました。


■残念な例

印象に残っているのは、一次スクリーニングの際、黒のスーツにド派手なショッキングピンクのインナーを着ていた人です。アクセサリーは直径2cmはありそうな大粒パールの連なったネックレスをしていて、それだけでかなり強烈なイメージだったのですが、靴がパーティシューズのようなはな華やかなパンプスでした。身につけているアイテム一つ一つを見ると素敵なのですが、採用試験という場にはふさわしくないなと感じました。
とても印象的だったので二次試験のときにその姿を探しましたが見当たりませんでした。残念ながらスクリーニングで落とされてしまったようです。(服装だけが原因かどうかはわかりませんが。)

 


私のエミレーツ受験時の服装•身だしなみ

■服装

普段仕事で着るスーツは何着か持っていましたが全てパンツスーツで(パンツはNGでした)、スカートは真っ黒のリクルートスーツしか持っていなかったため、ベージュのスカートのスーツを新調しました。一次スクリーニングから最終面接まで、エミレーツの選考は全てこれで挑みました。

よく面接対策等で服装に関して 「目立ったほうがいい/悪目立ちしないほうがいい」等のアドバイスを目にしますが、私が黒や紺ではなくベージュのスーツを選んだ理由は、目立ちたかったからではありません。
率直に言うと、年齢に負い目を感じていたからです。(悲。) エアライン受験は初めてだったので、きっと来るのはぴちぴちの20代前半の子たちばかりなのだろうと思い、おそらくこういう子はきちんとリクルートスーツで来るんだろうなと思いました。

自分がそんなフレッシュな子たちと同じ格好をしたら…横並びで見たときに余計自分がおばちゃんに見えてしまうかも?!と思ったのでのす。そこで年増は年増なりに、若い子たちとは別の角度から勝負した方がいいと考えました。それなりに職歴もあるので、スーツも着慣れた感を出した方がいいかもと思い、こなれたデザインのスーツはないかと探していたところみつけたのがベージュのスーツだったのです。

ベージュという色に特にこだわりがあった訳ではありませんが、エミレーツの制服もベージュです。一次スクリーニングの際、待合室にエミレーツの赤の制帽が展示(?)してあったので被らせてもらい、一緒に受けた子たちと記念写真を撮り合ったのですが、そのとき、「たまこちゃんのスーツ、色的に帽子と合ってるね!」と言われました。面接官に入社後の制服姿をイメージしてもらいやすいという意味でも、結果的にはよかったのかもしれないと、後になって思いました。

■ヘアメイク

髪はお団子、メイクは普段通りのナチュナルメイク、口紅はピンクベージュ系のものを付けていました。赤い口紅の方がいいのかな、と思いましたが、口紅自体普段あまり付けない私としてはどうにも抵抗があり、無難な色になってしまいました。でも先に書いた通り赤い口紅をしている受験者も結構いて、それだけで堂々として見えるものです

 

各エアラインのイメージに合わせつつ自信を持てる格好で

長々と書いてしまいましたが、結局は各エアラインの企業イメージと面接官が求めるイメージに近づけつつ、自分が自信を持てる格好で挑むのがいいでしょう。
赤い口紅が似合わないと思う場合は無理に付けなくていいです。入社すれば似合っていようがいなかろうが、嫌でも毎日付けることになりますので!

【追記】但し、エミレーツの最終面接では、予め「赤い口紅を付けてくるように」指示がありました。





◆今日の一枚

エミレーツの制服屋さんの展示マネキンです。






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